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Urological Letter
前立腺肥大症性排尿障害の薬物的治療/前立腺の転移性Oat細胞癌
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ページ範囲:P.473 - P.473
文献購入ページに移動研究者によると,肥大前立腺には,そのカプセルにも腺腫それ自体にも,αアドレナージックレセプターの活性が高まつていることが証明されている。こういう考えのもとに,排尿障害を伴う良性の前立腺肥大症を薬物的に治療するには,αアドレナリン作用を封ずる薬であるフェノキシベンザミンが用いられてきた。今日最もよく治療効果のあがつているCaineらの研究によると,フェノキシベンザミンを1日10mg宛2回用いた例が,プラセボのグループと比較して,尿の流出速度の点で,最も著しい改善がみられている。驚いたことには,改善された患者達は,排尿障害の症状のうち,最も煩わしいと思われる頻尿の回数もかなり減つたことである。しかし,ほぼ50%の患者では,残尿量の明らかな減少はみられていない。
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