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原著
Myelodysplasiaによる先天性神経因性膀胱の治療経験
著者: 丸彰夫1 高松恒夫1 小柳知彦1
所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.565 - P.570
文献購入ページに移動腰仙椎奇形に伴うmyelodysplasiaに基因する先天性神経因性膀胱,具体的には排尿困難,残尿,頻回不随意的尿失禁,更に高率に続発する尿路感染,上部尿路拡張,腎機能障害などの対策は,ある意味では後天性の脊髄損傷よりも難しいといえる。新生児期の整形外科,神経外科的治療の進歩により,脊椎破裂児の早期死亡が著しく減少してきた今日,その尿路管理は極めて重大な問題となつてきている1)。われわれは最近5年間に,脊髄髄膜瘤などの手術後,当科を受診した37例(男13,女24)および以前から通院中の13例(男5,女8)の計50例について,初診時の状態とわれわれの行なつてきた尿路管理法および泌尿器科的合併症とその対策などを検討してみた。
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