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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻7号

1981年07月発行

文献概要

症例

腎紡錘型細胞癌の1例—電顕的検討

著者: 岡田清己1 権秉震1 山本忠男1 岸本孝1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.673 - P.676

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 紡錘型細胞癌とは形態的な特徴から名付けられた診断名であり,多数の膠原線維を有し,その中に紡錘型の腫瘍細胞が存在するような腫瘍を指している1)。この腫瘍は肉腫様増殖を示すため癌肉腫carcinosarcomaとして報告されてきた2,3)。しかし,電顕的観察により,本腫瘍のなかには癌肉腫ではなく扁平上皮癌が存在することが明らかとなつた1,4)。すなわち,それらの紡錘型細胞癌は扁平上皮癌のvariantと考えられてきている。今回,最近経験した腎紡錘型細胞癌の臨床所見,光顕像,電顕所見を記載し,本腫瘍の組織発生histo-genesisに関して考察を試みたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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