icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻8号

1981年08月発行

手術手技 泌尿器科関連領域の手術

Microsurgeryの基本手技

著者: 波利井清紀1

所属機関: 1東京大学医学部形成外科学教室

ページ範囲:P.743 - P.750

文献概要

 microsurgeryは,この10年間に外科各分野において飛躍的発展をとげた手技である。顕微鏡下に微細な組織を正確に手術できるこの手技を導入することにより,従来から行なわれてきた手術手技をより正確に遂行することはもとより,新しい観点からの手術が可能となつた。
 泌尿器科領域は,著者の専門外であるが,micro-surgeryを通じ幾人かの欧米の泌尿器科医と親しく論じる機会を得た。彼らの行なつている多くの仕事は,精管の再建術であるが,今や臨床上多数行なわれているこの手技以外にも,血管吻合を利用した睾丸の移動,尿道下裂の修復,尿管の再建術などにも応用範囲が拡がりつつある。これら臨床上の応用以外にもmicrosurgical techniqueを用いることにより,多くの実験が小動物を使つて行なえるため,実験外科領域では不可欠な手技となつている。しかし,本邦の泌尿器科領域においてmicrosurgeryを積極的に導入しようとする動きは少なく,著者の知る限りにおいても適当なガイド・ブックもないようである。泌尿器科領域において新しくmicrosurgeryをはじめられる方々のために,そのセット・アップと基本手術法の紹介を行なうようにとの本誌の依頼である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら