文献詳細
原著
Chlamydia trachomatisの培養方法について
著者: 西村泰司1 阿部裕行1 吉田和弘1 秋元成太1 近喰利光1 川井博1
所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.771 - P.774
文献概要
Chlamydia trachomatisについては,Holmesら1)の報告によると非淋菌性尿道炎(NGU)の患者尿道から42%,また淋菌性尿道炎(GU)の患者からは19%に培養されたといわれており,Chla-mydiaはNGUあるいはPostgonococcal urethritisの原因としても重視されていることは衆知の通りである。
一方,Chlamydiaについては,国内の泌尿器科系を含む各雑誌などに数多く紹介されているが,著者らの調べえた範囲では,泌尿器科領域では培養結果についての報告は今までになく,また培養方法も確立されていないのが現状と思われる。
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