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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻9号

1981年09月発行

文献概要

Urological Letter

膀胱鏡検査を怠るな—膀胱原発悪性リンパ腫,他

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.840 - P.840

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 どういう時に膀胱鏡検査を施行すべきかということは,しばしば議論の対象になる。ことに40歳以下の若い人の場合にそうである。次に掲げるのは泌尿器科的に完全な検査が必要なことを如実に示す例である。
 30歳の一女性が6週間も腰痛が続いているという理由で,彼女の家庭医から紹介されてきた。尿路の感染や頻尿の既往歴はなかつた。一般的尿検査では異常は認められなかつた。この女性は独身だがピルをのんでいた。膀胱鏡検査をするかしないかで,患者と話し合つたが先へ延期するように希望された。結局,その後の来院時に本検査に同意した。たぶんこれで軽度の膀胱尿道炎などの所見がわかつて,腰痛の説明がつけられるだろうと,彼女が考えたからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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