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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻9号

1981年09月発行

文献概要

手術手技 泌尿器科関連領域の手術

女性内性器の摘除術—特に腟式子宮全摘除術について

著者: 辻啓1

所属機関: 1辻産婦人科

ページ範囲:P.843 - P.846

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緒言
 女性内性器の摘除術という題名を与えられたが,女性内性器,すなわち,子宮,卵巣,卵管の各々を,別々に,または二つ同時に,あるいは全部を摘除するには,それぞれ方法が異なり,また摘除術式にも,腹式開腹と腟式開腹とによる二つのルートがあり,これらすべての術式を与えられた紙面の制限内で書くのは,とうてい不可能である。そこで,婦人科手術の中で最も代表的で,頻度の最も多い,子宮筋腫の場合などに行なう,単純子宮全摘除術に限定することにする。
 また,単純子宮全摘には,前述のごとく腟式と腹式とがあり,わが国では腹式に行なうことが多いが,欧米では腟式子宮全摘も広く行なわれている。筆者は単純子宮全摘は原則的にfirst choiceとして腟式に行ない,筋腫が大きかつたり,腟が狭かつたり,あるいは子宮に癒着があつたりして,腟式に摘除できないものだけを腹式に行なうべきだと考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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