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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻9号

1981年09月発行

文献概要

見聞記

腎移植の免疫(2)—アメリカでの経験(4)

著者: 藤田公生1

所属機関: 1浜松医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.914 - P.915

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 リンパ球にcytotoxicに働く抗体をもつ患者は移植成績がよくないから,クロスマッチを行なつて陽性なら移植は行なわないのが原則である。しかし,多数の症例が積み重ねられるうちに,lymphocytotoxicな抗体のなかには寛容に働く抗体も存在するのではないかという意見が出るようになつた。
 特にB細胞に対する抗体にこの作用があり,しかも低温下で働く,もつと正確にいえば4℃でもつとも効率よくB細胞表面に付着した状態を維持し,その後にウサギの補体を加えるとB細胞を破壊することのできる抗体がこの作用をもつているらしいという線がでてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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