文献詳細
Urological Letter
文献概要
6歳のベドインの少年がペニスの包皮をジッパーで咬まれて救急室に運ばれてきた。彼は痛いので心配し,混乱し,恐怖にとりつかれていた。はさまつた包皮をはずそうとして操作したが激しく痛んだ。局所麻酔をしたが無駄だつた。ジッパーの歯をズボンから切り離したら,引つぱられることがなくなつた。ジッパーを外そうといろいろな器具を用いたが役に立たなかつた。役にも立たなくて,しかも痛い操作をやめて,包皮の環状切除をすることが最良の解決法のように思われた。父親の承諾を得たのち,神経弛緩性全身麻酔(neuroleptic general anesthesia)の下に救急室で環状切除術を施行した。その子は24時間後に上気嫌で退院して行つた。
ジッパーを取り除く方法はいろいろ報告されている*。ペニスのジッパーによる咬傷が起こつた際にはとても痛いし,ひどい心配にとらわれる。まだ環状切除を受けていない少年の長い包皮が通常この種の不幸なアクシデントの犠牲者になるのである。回教徒の間では環状切除は12〜13歳のときに行われる。時には両親の特別な要請で,もつと早く行われることもある。
ジッパーを取り除く方法はいろいろ報告されている*。ペニスのジッパーによる咬傷が起こつた際にはとても痛いし,ひどい心配にとらわれる。まだ環状切除を受けていない少年の長い包皮が通常この種の不幸なアクシデントの犠牲者になるのである。回教徒の間では環状切除は12〜13歳のときに行われる。時には両親の特別な要請で,もつと早く行われることもある。
掲載誌情報