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交見室
膀胱腫瘍の深達度に関する検討,他
著者: 津川龍三1
所属機関: 1金沢医科大学泌尿器科
ページ範囲:P.1090 - P.1091
文献購入ページに移動対象が全摘例であるため,特に深い深達度を示す症例が多く,これが上記の方法でどこまで正診できるかに興味が持たれるところであるが,臨床診断,病理診断の一致度は45%,overstage 21%,understage 32%であつた。診断法としては,IVPの意義として特に尿管口付近に腫瘍の発生したものに有意としていることは同感であり,またunderstageとした例の検討の結果,high gradeであると understageとされやすいという傾向であり,従来からいわれているように,high gradeはhigh stageに通ずることを強調しており,まつたく同感である。
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