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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻12号

1982年12月発行

症例

結腸憩室炎に起因したS状結腸膀胱瘻の1例

著者: 根本真一1 石川博通1 石井誠一郎2 遠山隆夫2

所属機関: 1国立霞ヶ浦病院泌尿器科 2国立霞ヶ浦病院外科

ページ範囲:P.1165 - P.1168

文献概要

緒言
 本邦において結腸憩室炎より二次的に発生する膀胱結腸瘻の報告は欧米と比較すると非常に稀である。その理由として,本邦では結腸憩室症自体が少なく,さらに膀胱と癒着しにくい右半結腸に発生する頻度が高いことがあげられる。しかし,食生活および生活様式の欧米化に伴つて,諸々の疾患の発生頻度もまた欧米に近づきつつある現在,結腸憩室症も増加しつつあり,日常診療で膀胱結腸瘻に遭遇することも多くなるものと考えられる。今回われわれはS状結腸憩室炎より膀胱周囲炎となりS状結腸膀胱瘻形成に至つた1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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