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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻2号

1982年02月発行

手術手技

追加発言・2

著者: 河合恒雄1

所属機関: 1癌研究会付属病院泌尿器科

ページ範囲:P.119 - P.120

文献概要

 腎癌については今日なお唯一の治療法が手術であることを考えると,原発巣の根治手術はもちろん,リンパ節,血行性を含め転移巣も可能な限り摘出すべきであろう。
 従来,一般にわれわれ泌尿器科医は尿性器癌の治療においてリンパ節の問題をなおざりにしがちで,その手術法,摘出標本の検索法が不得手のようである。岡本博士の指摘の通り,腎癌についてもしかりで,リンパ節郭清是非の論文は少ない。また郭清の術式を確立し,郭清リンパ節の状況,郭清の完全度を分析して初めて郭清術を論ずることが大切で,単に郭清をしたとかしないとかというだけで郭清術を論ずることはあまり意味のないことである。本追加発言ではリンパ節の取り扱い方の基本について私見を述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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