文献詳細
原著
回腸導管尿の細菌学的検査法—シングルカテーテル採尿法について
著者: 有吉朝美1 平塚義治1 吉田隆1
所属機関: 1福岡大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.145 - P.148
文献概要
回腸導管からの採尿方法は,細菌学的評価を行う場合,とくに注意を払う必要がある。4つの方法が考えられるが(第1図),集尿袋からの尿は袋内で増殖した細菌が出現するので不適当である。ストーマにコップを押し当てて採るのが手軽で良さそうであるが,これでもストーマ付近や,導管内の細菌汚染があるため,二重カテーテル法が最良であるとされている1〜4)。
われわれは,二重カテーテル法の煩わしさを避け,1本のカテーテルで採尿しており,これでも十分に細菌学的評価が可能であるので,回腸導管尿のシングルカテーテル採尿法の成績を報告する。
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