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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻3号

1982年03月発行

文献概要

原著

睾丸腫瘍の組織型診断における血中HCGおよびAFP測定の意義について

著者: 萩原正通1 中村薫1 橘政昭1 小山雄三1 出口修宏1 村井勝1 田崎寛1 伊藤節子2 竹下栄子2

所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室 2慶応義塾大学病院中央臨床検査部内分泌

ページ範囲:P.265 - P.269

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はじめに
 胚細胞性睾丸腫瘍(以下睾丸腫瘍とする)の組織型は,大きく精上皮腫と非精上皮腫に分類され,両者は悪性度も有効な治療法も異なる。両者の鑑別は摘出された原発巣の組織学的検索によりなされるが,常にsampling errorの可能性を伴い,原発巣が精上皮腫であつても転移巣が非精上皮腫である可能性は捨て切れない。
 human chorionic gonadotropin(HCG)とα-fetoprotein(AFP)は,radioimmunoassay(RIA)に代表される微量測定法の開発に伴い,睾丸腫瘍のmarkerとして,その診断,治療効果判定および経過観察に広く利用されるに至つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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