文献詳細
症例
上皮小体嚢腫による上皮小体機能亢進症の1例—Parathyroid hormone分泌に関する考察
著者: 宮下厚1 塚田修1 河辺香月2
所属機関: 1三楽病院泌尿器科 2東京大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.279 - P.282
文献概要
上皮小体嚢腫は,先天的な発生病理機転をもつものと腺腫が二次的変化を生じたものに分類され1),前者は機能亢進を伴わず,後者は高い上皮小体ホルモン(PTH)活性と高Ca血症を伴うとされてきたが,血清Ca,Pや,PTHの測定が行われるようになり,従来の簡単な分類だけでこれらの疾患を理解することが困難になつてきた。ここに典型的な腺腫を含んだ上皮小体嚢腫の1例を報告するとともに,嚢腫におけるPTH分泌機序などについての考察を試みた。
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