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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻5号

1982年05月発行

手術手技

追加発言・2

著者: 北川龍一1

所属機関: 1順天堂大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.418 - P.418

文献概要

 腎固定術は川口氏も述べているように,それ自身付随的に行われることが多いので,簡便かつ確実でなくてはならない。この点,Deming法は比較的簡単でよい結果を得られるので,私も愛用している術式である。しかしながら,慣れないと腎の固定位置が難しく,また腎が後方の筋膜に密着していないと癒着が不完全となり,せつかくの努力が水泡に帰することもある。
 この癒着を確実にするためには術後の臥床期間が長びく傾向がある。また,Gerota's fasciaが弱い場合には十分確実な固定ができない場合も少くない。このような欠点を補うために,われわれは北川法を併用しているが,これによつて腎を正確な位置に固定し,腎と後面の筋膜との癒着を確実に行うことができる。北川は北川法だけで腎固定は十分としているが,われわれはさらにDeming法を併用しさらに腎の固定を確実にしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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