icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻5号

1982年05月発行

原著

核上型脊損患者の排尿障害に対するダントロレンナトリウムの効果

著者: 並木徳重郎1

所属機関: 1千葉労災病院泌尿器科

ページ範囲:P.439 - P.443

文献概要

緒言
 脊髄損傷患者の回復期以降にその排尿訓練の補助薬として自律神経系の薬剤が投与されて来たことは周知のことである。われわれは最近これら薬剤に加えて,横紋筋を特異的に弛緩する効力の強い新らしい筋弛緩剤を排尿補助薬として投与してみたのでその結果を報告したい。
 そもそも上位損傷型の脊損では駆幹や下肢の横紋筋の痙攣発作と同期して起こる骨盤底筋や外括約筋の攣縮発作や,叩打や腹圧加重排尿に際しての下腹部筋の過度の緊張により排尿が著しく阻害されるのは,しばしば経験されるところであり,ここに前述した新らしい弛緩剤が排尿補助薬として登場する可能性が考慮される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら