文献詳細
症例
尿管切石術中に偶然に発見した腎細胞癌の1例
著者: 平岡保紀1 箕輪龍雄1 川村直樹1 近喰利光1 川井博1
所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.457 - P.460
文献概要
腎悪性腫瘍はすべての臓器癌の1〜2%を占め,そのうち,腎細胞癌が83.4%を占めると言われている1)。腎細胞癌に結石が合併することは少なく,本邦において自験例が40例目にあたり,しかも切石術中に偶然に発見された示指頭大以下の小腎細胞癌は非常に稀で,本邦では4例目になる。術中に小腎腫瘍を偶然に発見した場合,腎摘出すべきか,それとも腎部分切除など保存的手術を施行すべきかについて考察を行つた。
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