文献詳細
症例
小児黄色肉芽腫性腎盂腎炎の1例
著者: 根本真一1 矢崎恒忠1 小川由英1 高橋茂喜1 林正健二1 加納勝利1 北川龍一1 石川悟2
所属機関: 1筑波大学臨床医学系泌尿器科 2筑波学園病院泌尿器科
ページ範囲:P.473 - P.476
文献概要
黄色肉芽腫性腎盂腎炎は腎の慢性感染症のうちで黄色の肉芽腫を伴つた特異な疾患であり,病理組織学的には脂肪顆粒を含んだ泡沫細胞の存在を特徴とする。本疾患は腎細胞癌あるいはWilms腫瘍との鑑別診断上問題となることがある。一般的には中年女性に多く,小児に発生することはかなり稀である。今回われわれは3歳男児の黄色肉芽腫性腎盂腎炎の1例を経験したので報告し,併せて本邦における小児報告例についての若干の考察を加える。
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