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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻6号

1982年06月発行

原著

経尿道的直視下内尿道切開術

著者: 平岡保紀1 箕輪龍雄1 川村直樹1 秋元成太1 近喰利光1 川井博1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.545 - P.550

文献概要

緒言
 尿道狭窄に対する治療法は尿道ブジー,内尿道切開術,尿道形成術である。なかでも内尿道切開術(OtisまたはMaisonneuve刀)は,多くの利点を有するすぐれた方法である。ただこの方法の最大の欠点は,操作が盲目的に行われるという点であろう。最近経尿道的に直視下でかつcold knifeで尿道を切開するVisual Urethrotomeが発売され,良好な成績が報告されており1〜5),今後普及するものと思われる。直視下内尿道切開術(以後は本法とする)は内尿道切開術の最大の欠点である盲目的操作を解消し,狭窄部を直視下で,「長さ,深さ」を確認の上,正確に切開でき,また瘢痕組織をTURにて追加切除できる新しい外科的療法である。われわれは本法で15症例に16回定期的尿道ブジーを施行しないことを目的に本法に施行した。14例はまつたく尿道ブジーを必要とせず,1例のみに定期的に尿道ブジーを行つており,したがつて本法は尿道狭窄に対して,すぐれた治療方法であることを確認した。これら尿道狭窄の症例を中心に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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