文献詳細
症例
Congenital total hemihypertrophyを伴つた海綿腎の1例
著者: 西淵繁夫1 新井永植1 片村永樹1
所属機関: 1関西電力病院泌尿器科
ページ範囲:P.563 - P.566
文献概要
海綿腎は集合管の拡張を特徴とし,尿路X線撮影での特異な造影所見により診断される疾患である。Palubinscasはurographic studyの0.5%(2,465例中14例)1),Mayallは0.47%(2,600例中16例)2)に海綿腎の症例をみいだしたとしている。したがつて,Kuiperらは海綿腎の頻度を人口2万人に1例程度と予想しており3),それ程稀な疾患ではない。しかし,海綿腎には第1表3)に示した疾患の合併が報告されており興味ある疾患といえる。われわれは最近congenital hemihyper-trophyを伴つた海綿腎の1例を経験したので報告する。
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