icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻7号

1982年07月発行

症例

泌尿器科内視鏡手術後にみられた偽膜性大腸炎の1例

著者: 大川光央1 中嶋孝夫1 内藤克輔1 中村信一2

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室 2金沢大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.665 - P.668

文献概要

はじめに
 偽膜性大腸炎は,以前は主として消化管手術後に発症する原因不明の重篤な合併症とされていた1)。しかし,近年Larsonら2),Bartlettら3)により,その発症要因としてClostridium difficileの産生するtoxinが重要な役割を果たし,かつ抗菌剤投与による腸内細菌叢の変化に由来していることがほぼ明らかにされるにいたつた。
 著者らは,泌尿器科内視鏡手術後に,感染予防の目的で投与された抗菌剤が関与したと考えられる偽膜性大腸炎症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら