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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻7号

1982年07月発行

交見室

経尿道的直視下内尿道切開術,他

著者: 斯波光生1

所属機関: 1市立札幌病院泌尿器科

ページ範囲:P.690 - P.691

文献概要

 われわれも,1976年から直視下狭窄切開法を行つていましたので,本誌36巻6号掲載の平岡先生らの論文を興味深く拝見したところ,この論文に対して編集室からコメントを求められました.われわれの方法は,小児用Storzによる電気切開であり,本論文のようなcold knifeは経験ありませんので,コメントというよりは感想を述べてみます。
 尿道ブジー法,ことに段違い狭窄例などでは先輩の名人芸に感服,観血的手術では海綿体からの持続性出血と尿道中心端の確認に悩まされ,また内視鏡手術では肝腎のところで電球がたて続けに切れて閉口することも少なくありませんでした。1969年,Michigan大学泌尿器科でのTUR-PはStorzを使用しており,以来われわれもStorzを愛用して10年を経過,手元にあつた小児用Storzを本法に応用したわけです。最近の若手は内視鏡すなわちファイバーであり,BPHの手術は教育例を除く9割がTURの時代ですから,その操作に抵抗はなく,今後ますます普及する手技と思われます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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