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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻8号

1982年08月発行

講座

泌尿器科系疾患の微細構造の見方(8)—萎縮睾丸

著者: 畠山茂1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.729 - P.735

文献概要

 睾丸の萎縮は,睾丸容積のほぼ80%以上を占める精細管の容積減少に基づくものである。精細管の内容は,一層のSertoli細胞を除き,数層の造精細胞層からなつており,細胞内容の大半を占めるのは造精と関連する細胞群である。
 Sertoli細胞は,造精能の位相や変動とは無関係でほぼ一定しているから,精細管の容積を左右するのは造精細胞の数である。乏精子ないし無精子症を訴える患者は,その程度に応じて睾丸容積の減少がみられ,組織学的にも造精細胞群に種々の段階の発育障害や消失がみられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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