文献詳細
Urological Letter
文献概要
72歳の老人だが,緩慢な進行性前立腺癌のために10年以上も治療をうけていた。そして遂に両側の尿管閉塞を起こし,究極的には水腎症を起こしてきた。この患者は初めにステージCの前立腺癌で,尿道の閉塞もあると診断されており,通常の処置,すなわち放射線療法,ステルベステロール投与,ついで両側睾丸除去も行われてきた.それでもこの患者の癌は増大し続け膀胱や前立腺の周囲に拡がつた。しかし,筆者らは経尿道的に尿管をオープンすることはできなかつた。
骨スキャンを行つたが陰性であつたし,一般状態はごく良好だつた。尿路変更をしなければ,尿毒症になるという段階に立ち至つた。こういう状態で,筆者らは外科的に尿路を変更する以外のことは考えられなかつた。
骨スキャンを行つたが陰性であつたし,一般状態はごく良好だつた。尿路変更をしなければ,尿毒症になるという段階に立ち至つた。こういう状態で,筆者らは外科的に尿路を変更する以外のことは考えられなかつた。
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