文献詳細
症例
両側腎血管筋脂肪腫の保存経過観察の1例
著者: 宮下厚1 原徹1 中村昌平2 塚田修3
所属機関: 1三楽病院泌尿器科 2東京大学医学部泌尿器科学教室 3亀田総合病院泌尿器科
ページ範囲:P.771 - P.775
文献概要
腎血管筋脂肪腫は本来良性であるが,大出血をおこし腎摘除されることがある。さらに,緊急でなくても,IVP所見や,血管像によつて腎癌との鑑別が困難であるために,腎が摘除され,摘出標本で診断されることが多い。
本症の腎がすべて保存できるわけではないが,問題は腎癌の診断の下に腎摘除が行われることである。したがつて,正確な診断をつけることが急務となる。
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