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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻8号

1982年08月発行

交見室

尿からのUreaplasma urealyticumの検出率について/腎結石手術におけるFibrin Coagulum法の評価

著者: 水間圭祐1

所属機関: 1日本大学性病科

ページ範囲:P.792 - P.793

文献概要

 本誌36巻7号に掲載の白水先生その他の方々の共著の論文「尿からのUreaplasma urealyticumの検出率について」を興味深く拝見しました。Ureaplasma urealyticumの検出を目的として検体に尿を選んだ成績は他にはないようです。Ureaplasma urealyticumは元来pHに非常に鋭敏な微生物で,pHが高くなるとたちまち死滅します。液体培地中でも増殖は短期間におこり,24時間以後は急速に減少します.培地中の尿素が加水分解されてCO2とNH3になりますが,NH3は培地のpHを上げるので増殖が抑制されてしまいます。その点で検体としては尿よりも分泌物からただちに培養するのが有利のようです。
 Ureaplasma urealyticumが非淋菌性尿道炎(以下NGUと略)の原因物質として重要な役割をもつているとしてあげられている理由は,(1)Taylor-Robinsonらによる一連の臨床研究である。その中でUreapIa-sma urealyticumの常在性と性行為との関連では,性行為無経験男子では0%,女子では1.4〜5.6%であつたものが,性行為経験老では検出率が増加し,性交のパートナーが複数の女性では50〜75%にも達した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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