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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻9号

1982年09月発行

原著

膀胱腫瘍の深達度に関する検討

著者: 岡田清己1 野垣譲二1 斎藤忠則1 森田博人1 佐藤安男1 岸本孝1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.845 - P.849

文献概要

緒言
 膀胱腫瘍は腫瘍の深達度に従つて治療することが原則である。そのためにも,術前に腫瘍の深達度を決定することは重要なことであるが,これは決して容易なことではない。特に診断がunderstag-ingであるときは予後に大きな影響を与えるため,深達度を決定するに際しては慎重でなければならない。最近,日本泌尿器科学会により"膀胱癌取扱い規約"1)が作製され,膀胱腫瘍に対し臨床的,病理組織学的な規準が統一化されようとしている。われわれも本規約に従つて,一部retrospectiveではあるが膀胱腫瘍の臨床的ならびに病理組織学的な検索を行つている。今回,膀胱全摘例76例を抽出し,術前の内視鏡所見,尿路撮影,双手診,生検および臨床深達度を規約に従つて分類し,それらが病理深達度とどのような関係にあり,どの程度一致するかを検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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