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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科36巻9号

1982年09月発行

原著

進行性膀胱癌に対する温熱併用放射線治療

著者: 田代和也1 町田豊平1 大石幸彦1 和田鉄郎1 杉本東一2 望月幸夫2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室 2東京慈恵会医科大学放射線科学教室

ページ範囲:P.851 - P.855

文献概要

 われわれは,従来より膀胱癌治療の一つの柱として放射線治療を組み入れてきた。そして最近,進行性膀胱癌に対し放射線治療の効果を増強させるため,放射線治療に温熱を併用する試みを行つてきた。
 温熱の抗腫瘍効果については,すでに多くの報告があり,膀胱癌に対しても1974年にHallら1)が温水灌流を試み,良好な結果を報告している。わが国では,岸本ら(1975)2)が,その治療成績を発表して以来,膀胱癌に対する温熱療法の報告が多くみられるようになつた。これらの報告の多くは,外科的治療に代るものとして,しかも,表在性膀胱癌を対象として治療されたもので,浸潤性膀胱癌に対しては,わずかに窪田ら3)の発表があるにすぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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