文献詳細
症例
小陰唇癒着症の2例
著者: 本田伊克1 引間規夫1 藤岡良彰1 石井洋二1 菊地宏和1 山田記道1 川井博1
所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.887 - P.890
文献概要
小陰唇癒着症は,左右の小陰唇が部分的にあるいは小孔を残して全体的に癒着しているもので,乳幼児期に発見されることが最も多いが,本邦では比較的稀な疾患とされている。一方,成因の詳細は今日なお明らかではないものの,治療にはestrogen軟膏の局所塗布が著効を奏し,最近ではこれが一般的のようである。最近われわれは本症の2例を経験し,1例を手術的に,もう1例をestrogen軟膏塗布により治癒せしめたので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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