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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻12号

1983年12月発行

綜説

プラスマフェレーシス

著者: 太田和夫1

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター

ページ範囲:P.1045 - P.1055

文献概要

はじめに
 血液を浄化する治療法は血液透析にはじまり,これがさらに腹膜灌流,血液濾過,血液吸着などへと発展をとげたが,これらの治療法はいずれも腎機能の一部を代行するのみであり,腎機能を回復させるものではなかつた。ところが最近注目を集めるようになつたプラスマフェレーシスは,ある意味で人工網内系とでもいうべきものであつて,免疫反応を調整することによりある程度の腎機能の回復をも可能にしている。しかしまた,新しい治療であるだけに,技術的な面のみならず,その適応や治療間隔,免疫抑制剤の併用など検討しなければならない点も少なくない。
 今回はプラスマフェレーシスとそれを用いた治療について概説すると同時に,今後解決すべき問題点についても触れてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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