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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻12号

1983年12月発行

手術手技

後部尿道狭窄の手術—特にpull-through法について

著者: 井上武夫1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1059 - P.1064

文献概要

Ⅰ.手術前に考えること
 外傷性後部尿道狭窄は骨盤骨折による狭窄と考えてよい。外傷直後は全身状態が悪いので,まず膀胱瘻を設置し骨盤骨折の治療が終了してから尿道形成を行うのが最近の傾向である。私は幼児では4〜5歳まで成長を待つて手術をしている。
 術前に考える二つの点がある。一つはX線上尿道欠損が5cm以上だと手術は成功しないとされているが,真の尿道欠損を判定しているのかという点と,他の一つは尿失禁の判定である。尿失禁があれば尿道形成は無意味でむしろ有害と思う。尿道欠損の長さと尿失禁の判定について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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