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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻12号

1983年12月発行

原著

経尿道的前立腺剥離切除術—第1報 経尿道的前立腺剥離子の試作と手術経験について

著者: 平岡保紀1 中神義三1 中島均1 箕輪龍雄1 林昭棟1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1085 - P.1088

文献概要

緒言
 欧米と同様に本邦においても前立腺肥大症に対する手術方法として前立腺TURが普及してきた。前立腺TURはopen法に比べて手術侵襲,出血量および患者の苦痛が非常に少なく,高齢者に対しても安全に施行できるという大きな利点がある1)。前立腺TURは外尿道括約筋に損傷を与えずに前立腺被膜を穿孔させずに前立腺内腺を完全に切除すべきであると言われている1)。しかし,現実には前立腺肥大組織を安全にかつ完全に100%切除することは難しく2,3),切り残しによる高い再発率などの問題があり,現在のTURは完壁なものではない。著者は経尿道的に前立腺内腺を剥離する経尿道的前立腺剥離子を試作し,これを,レゼクトスコープに付け,前立腺内腺を剥離することを試みたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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