icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻12号

1983年12月発行

症例

同側同時発生をみた腎腺癌と尿管上皮内癌の1例

著者: 小山雄三1 中島史雄1 馬場志郎1 出口修宏1 実川正道1 村井勝1 中薗昌明1 田崎寛1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1101 - P.1104

文献概要

はじめに
 重複癌は1860年Billrothが,本邦では1901年林がその1例を報告して以来,平均寿命の延長,癌診断技術の進歩,治療法の向上などにより,年々増加しつつある。腎腺癌や腎盂尿管癌は泌尿器科領域では稀な疾患ではないが,それらの重複癌症例は本邦では現在まで自験例を含め14例と少ない。腎腺癌や腎盂尿管癌は時に診断困難な症例もあるが,通常,正確な術前診断がなされるものである。しかし,腎実質性腫瘍と上部尿路上皮癌との重複症例を文献的に検討してみた結果,同側性同時発生した症例では診断上若干の問題が生じてくることが判明した。われわれは腎腺癌と尿管癌の合併した1例を経験したので,文献的考察を加え以下に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら