文献詳細
症例
文献概要
緒言
陰茎剥皮症は泌尿性器外傷の中でも特殊な外傷の1つであるが,農業の機械化に伴い,その数も増加しているといわれる1,4)。合併損傷のないかぎり生命に対する予後は良好であるが,患者の精神的苦痛には計り知れないものがある。形成外科的手技の進歩した今日,ほとんどが遊離植皮術で処置され,良好な成績が得られると述べられているが1,4),われわれは小さな火傷から感染を併発して,遂に陰茎剥皮症となつた症例に対して,陰嚢橋状弁法(Reich法)を行つて成功した1例を経験したので報告する。
陰茎剥皮症は泌尿性器外傷の中でも特殊な外傷の1つであるが,農業の機械化に伴い,その数も増加しているといわれる1,4)。合併損傷のないかぎり生命に対する予後は良好であるが,患者の精神的苦痛には計り知れないものがある。形成外科的手技の進歩した今日,ほとんどが遊離植皮術で処置され,良好な成績が得られると述べられているが1,4),われわれは小さな火傷から感染を併発して,遂に陰茎剥皮症となつた症例に対して,陰嚢橋状弁法(Reich法)を行つて成功した1例を経験したので報告する。
掲載誌情報