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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻2号

1983年02月発行

講座

術前検査の評価(2)—循環器疾患

著者: 中江純夫12

所属機関: 1杏林大学医学部胸部外科学教室 2杏林大学医学部救命救急センター

ページ範囲:P.125 - P.130

文献概要

はじめに
 近年,泌尿器科領域ばかりでなく,その他の外科分野においても,循環器疾患を合併する高齢者患者を手術する機会が増えている。高齢者は加齢に伴う生理的機能低下に加えて,動脈硬化や高血圧を基盤とした諸種の循環器疾患を合併する頻度が高く,したがつて循環機能予備力が著明に低下していることが多い。そのため,術前に合併する循環器疾患や病態を把えて,患者の予備力を的確に評価することが重要となる。一般に,循環器疾患合併患者の最終的な術前評価に関しては循環器専門医に依頼することが多いが,泌尿器科医としても基礎的検査データの収集,病態の把握および基本的治療などが要求される。本稿では主として高齢者に焦点をあて,合併する循環器疾患の病態と患者の予備力を評価するために必要な術前検査,および治療法などについて記述する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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