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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻3号

1983年03月発行

文献概要

手術手技

追加発言 1

著者: 岡田清己1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.217 - P.217

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 膀胱部分切除術の適応は非常に限定されていることは事実である。しかし,膀胱全摘術に比べれば術式は容易であり,手術は単時間ですみ,出血量も少ない。さらに,生理的な排尿が可能なこと,性機能が障害されないなどの利点を有している。膀胱部分切除術に関して鈴木教授は多数例経験しておられるので,私が追加することはほとんどない。ただし,われわれは膀胱腫瘍は再発するものであると考え,膀胱部分切除術は根治手術になり得ないのではないかという見解に立つている。それ故,膀胱部分切除術を行うとき,常に再発時のことを考慮して手術を行つている。
 体位は截石位で行い,必ず内視鏡を使用できるようにしておく。皮膚切開は腫瘍の部位により変えている。全例正中切開というわけではなく,腫瘍の部位により変え,側壁の場合,患側の孤状切開でもよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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