文献詳細
症例
両側停留睾丸を伴つたBeckwith症候群の1例
著者: 木野田茂1 谷風三郎1 森鼻豊2 伊東宏3
所属機関: 1兵庫県立こども病院泌尿器科 2兵庫県立こども病院内科 3兵庫県立こども病院病理
ページ範囲:P.277 - P.279
文献概要
1964年,Wiedemann1)およびBeckwith2)が,exomphalos, macroglossia, giantismを主徴とする新しい症候群を報告した。彼らの名前をとり,Wiedemann-Beckwith症候群,また本症のtriasの頭文字をとりEMG症候群とも言われている。本症はtrias以外にも泌尿器科的疾患を含めた特徴的症状を備えている。われわれは最近,両側停留睾丸を合併したBeckwith症候群の1例を経験したので,若干の文献的考察とともに報告する。
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