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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻4号

1983年04月発行

綜説

核磁気共鳴(NMR)映像法

著者: 飯沼武1

所属機関: 1放射線医学総合研究所臨床研究部

ページ範囲:P.295 - P.301

文献概要

はじめに
 核磁気共鳴とは臨床家にとつてはあまり聞き慣れない言葉であろう。それはNuclear MagneticResonanceの和訳であつて,その頭文字をとつてNMRといつている。その現象自体はすでに1946年にPurcellとBlochという物理学者によつて独立に発見されたもので,1952年には彼らはその業績によつてノーベル賞を受賞している。
 しかし,NMRが生体計測の手段として注目され始めたのは比較的新しく,1971年にDamadianが悪性腫瘍における水の1Hのスピン・格子緩和時間(T1)が正常組織のそれに比して著しく長いことを発見したことによると言われている1)。続いて,1973年にはNMR映像法の基礎となる投影再構成法(projection reconstruction)をLauter-burが発表し,模型による1Hの像を作成した2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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