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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻4号

1983年04月発行

文献概要

手術手技

膀胱全摘除術

著者: 仁平寛巳1

所属機関: 1広島大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.305 - P.311

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はじめに
 膀胱全摘除術total cystectomyは主として膀胱癌の開放的手術として施行され,男性では膀胱,前立腺および精嚢腺を一塊として摘出し,女性では膀胱と尿道を同時に除去する術式である。根治的膀胱摘除術radical cystectomyは以上の手術操作に骨盤リンパ節郭清術を併用するもので,これに対して膀胱全摘除術のみの場合はsimple cys-tectomyとも呼ばれる。膀胱摘除後の尿路変更としては一般に回腸導管造設術の採用が多く,また症例によつては男子尿道摘除術の併用が行われる。
 手術時間は膀胱全摘除術が約2時間,骨盤リンパ節郭清術が約1時間,回腸導管造設と腹膜および手術創閉鎖に約3時間で全体としては約6時間,未熟練上が一部を分担すると7〜8時間とかなりの長時間手術となる。ここでは主として膀胱全摘除術の手術操作のみを記載する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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