文献詳細
症例
慢性腎不全に合併した悪性腫瘍の3例
著者: 山田拓己1 石渡大介1 細田和成1 稲田俊雄2 井上篤2 横川正之3
所属機関: 1都立大久保病院泌尿器科 2都立大久保病院腎センター 3東京医科歯科大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.339 - P.343
文献概要
近年,透析療法および腎移植の進歩により,慢性腎不全患者の長期生存例が増加している。そのため,腎不全患者の悪性腫瘍合併が新たな問題となつてきた。そこでわれわれは,当施設における透析患者282例について悪性腫瘍の合併例を検討したところ,15例と高頻度(5.3%)であつた。このうち泌尿器悪性腫瘍は5例であつたが,最近の症例で,近年注目されているacquired cysticdiscase of the kidney (以下ACDKと略す)の症例を2例,興味ある膀胱腫瘍の症例を1例経験したので報告する。
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