文献詳細
文献概要
交見室
小児尿道輪状狭窄について,他
著者: 谷風三郎1
所属機関: 1兵庫県立こども病院泌尿器科
ページ範囲:P.382 - P.383
文献購入ページに移動男児にみられる小児先天性尿道輪状狭窄は著者らも考察で述べておられますが,私たちの経験でも再発性尿路感染症や年長児の遺尿症,夜尿症の検索中にしばしば発見されます。私たちは排尿時膀胱尿道造影が疑わしい症例をピックアップし全身麻酔下に膀胱鏡検査をして確定診断をつけております。しかし,膀胱鏡下に狭窄が否定されることも少なくなく,全身麻酔の侵襲のこともあり局所麻酔下にUPPなどで確定診断がつくならばこれに優ることはないと思います。この観点から著者らの報告されている異なつたサイズによるUPPで狭窄部位を確認された方法に対して特に強い興味をおぼえました。学童期になれば局所麻酔下にこの検査を行うことは十分可能と思われ,今後症例があればぜひ試みてみたいと考えております。
掲載誌情報