icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻6号

1983年06月発行

Urological Letter

尿道から膀胱にまで及んだ尖形コンジローム/稀な原因による尿閉

ページ範囲:P.495 - P.495

文献概要

 19歳の看護科の学生で2〜4週前から陰門に尖形コンジロームのできているのを診た。このコンジロームは2カ月ないし2カ月半の間彼女の相手との接触によるものと思われる。彼女にはその上,外尿道口にも何か病変があるし,多分膀胱に由来すると考えられる症状もあつた。この患者は何年か前にも来たことがある。その時は膀胱鏡検査で,慢性の尿道三角部炎をみつけたが,その他にこれという病変はなかつた。このような症状がつづいていることから,今回は再三膀胱鏡検査を繰り返した。膀胱底部から三角部の中心,そして頸部のほぼ全周に拡がつた,尖形コンジロームを思わせるような病変が認められた。これは尿道内にも拡がつていた。
 前記3カ所からの生検で尖形コンジロームと確定できた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら