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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻6号

1983年06月発行

症例

回腸導管患者に合併した腎サンゴ状結石の化学的溶解成功例

著者: 鈴木良二1 宮前加奈美1 牧昭夫1 藤尾幸司1

所属機関: 1水戸赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.535 - P.538

文献概要

緒言
 回腸導管患者には腎結石が発生しやすいと言われている。回腸切除に伴う蓚酸代謝異常1)や尿路感染症,高クロール性酸血症による高カルシウム尿症2)などが原因として考えられている。したがつて,このような患者の腎結石の外科的治療には限界があり,手術以外の治療法の選択が望ましい。われわれは,最近,脊髄髄膜瘤のため回腸導管が造設された患者に合併した腎サンゴ状結石に,経皮的腎瘻よりEDTA溶液を持続注入し,結石の完全溶解に成功した症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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