文献詳細
交見室
慢性腎不全患者の固有腎にみられるacquired cystと癌の合併について/尿道留置カテーテルの管理について
著者: 津川龍三1 中野博2
所属機関: 1金沢医科大学泌尿器科 2広島大学泌尿器科
ページ範囲:P.572 - P.573
文献概要
石川らによるとACDKそのものは透析導入後3年を境に増加するようだと述べている。一方,腎癌合併例は透析歴6〜8年にみられたが,これはCTで系統的に多数例を検索できるようになつてからの発見例であり,透析導入前から慎重に観察すればさらに本症の実態がわかると思う。山田先生の例は4年8ヵ月目で固有腎の定期的精密検査で発見されたところに大きな価値があり敬意を表したい。
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