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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻7号

1983年07月発行

文献概要

手術手技

追加発言 1

著者: 松本泰1

所属機関: 1帝京大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.599 - P.600

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 斉藤泰教授が述べておられるように,膀胱憩室に対する憩室摘除術の適応は,尿路感染や憩室結石などの合併症がみられない例では,比較的少ない。また真に先天性の場合は別として,後天性の膀胱憩室では,膀胱頸部から下部の尿路通過障害が原因となつていることが多く,したがつて多くの例では,通過障害を取り除くことで,ある程度膀胱憩室に伴う排尿状態の改善がみられるのも事実である。このため何らかの合併症を伴つたり,非常に大きな憩室例でないと,なかなか手術適応とはなり難いのが実情ではないかと考えられる。
 膀胱憩室摘除術の術式は,膀胱憩室の大きさや位置,憩室口の大小などにより,いろいろな方法が取られているが,これらに関しての詳細は斉藤教授の述べられているごとくである。私のところでは,膀胱内外式憩室摘除術を主として行つているが,以下にその概要を述べさせて頂きたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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