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症例
両側尿管閉塞を来した女子巨大膀胱結石
著者: 大森章男1
所属機関: 1福岡大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.631 - P.634
文献購入ページに移動わが国における下部尿路結石症の発生頻度は著明に減少しており,最近では全尿路結石症の5%程度に過ぎないといわれている(吉田1))。しかも,その大部分は男子にみられるもので,女子では稀である。周知のとおり,女子には下部尿路の閉塞性疾患が少なく,またその解剖学的特性から仮に膀胱に結石が存在しても比較的容易に排出されるために,膀胱結石が大きく発育していわゆる巨大結石となることは珍しい。
われわれは長期臥床後膀胱結石を発生し,それが発育して巨大結石となり,両側尿管下端部を閉塞して腎機能障害を来したと考えられる症例を経験したので報告する。
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