icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻7号

1983年07月発行

文献概要

症例

両側尿管閉塞を来した女子巨大膀胱結石

著者: 大森章男1

所属機関: 1福岡大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.631 - P.634

文献購入ページに移動
はじめに
 わが国における下部尿路結石症の発生頻度は著明に減少しており,最近では全尿路結石症の5%程度に過ぎないといわれている(吉田1))。しかも,その大部分は男子にみられるもので,女子では稀である。周知のとおり,女子には下部尿路の閉塞性疾患が少なく,またその解剖学的特性から仮に膀胱に結石が存在しても比較的容易に排出されるために,膀胱結石が大きく発育していわゆる巨大結石となることは珍しい。
 われわれは長期臥床後膀胱結石を発生し,それが発育して巨大結石となり,両側尿管下端部を閉塞して腎機能障害を来したと考えられる症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら