文献詳細
綜説
文献概要
夜尿症の治療を総説することは至難事である。夜尿症の概念,定義なども人によつて微妙に食い違つているし,治療効果の判定基準もまちまちであるから,それらの成績を直接比較することはまず無理であるし,無意味でさえある。また,というよりはそのためにか,夜尿症の治療法は無数に発表されており,おのおのその有効性を強調している。これらの膨大なデーターを整理・比較するには大変なエネルギーが要るが,無駄とも考えられるので,ここでは筆者自身の経験をもとに,関連の文献について触れるにとどめることをお許し頂きたい。筆者は最近は,本症の大部分は心身症であるという前提で治療しているので,本稿もそのような立場から述べさせて頂くことになる。ただ筆者の十数年に渉る治療成績はまだ集計されていないので,症例の紹介だけにさせて頂くことも,予めお許し頂きたい。
本症全般については,古くは百瀬・遠藤,最近のものとしては三好の著書をご覧頂きたい。外国の総説としては文献3,4,また心身医学的な面については文献5〜11をご参照頂きたい。
本症全般については,古くは百瀬・遠藤,最近のものとしては三好の著書をご覧頂きたい。外国の総説としては文献3,4,また心身医学的な面については文献5〜11をご参照頂きたい。
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