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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻8号

1983年08月発行

手術手技

追加発言 2

著者: 遠藤忠雄1

所属機関: 1北里大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.695 - P.696

文献概要

 恥骨後式前立腺摘除術は泌尿器科の代表的手術の一つである。したがつて,多くの先達により練られたこの手術方法の手技は,どの成書に書かれている方法も,あまり基本的には変わりがない。ただ細部での手技は多少個々の術者により異なり,その優劣はつけがたい。したがつて筆者が論評を加える立場ではないが,増田論文に沿つて筆者の方法の主なところを,また若干の文献的考察も加えて追加発言としたい。
 麻酔および体位は,低血圧麻酔を推奨する術者もいるが2,5),筆者らは硬膜外麻酔が主である。体位は截石位1)または仰臥位2,3)である。筆者も腰椎部に薄い腰枕を入れた仰臥位で十分と思つている。皮膚筋層切開は下腹部正中切開1,3,4)かPfan—nenstiel incision2,5),で代表される皮膚の弓状横切開で前立腺被膜に到達する。筆者も増田論文と同じPfannenstiel incisionを多用している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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