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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻8号

1983年08月発行

小さな工夫

低濃度造影剤を用いた逆行性尿道造影

著者: 李漢栄1 門脇和臣1 沢村正之1

所属機関: 1北里研究所付属病院泌尿器科

ページ範囲:P.755 - P.755

文献概要

 逆行性尿道造影は,簡便かつ安全な検査法であるが,施行後,排尿時痛,血尿などの尿道・膀胱刺激症状を時に認めた。われわれは従来,60%ウログラフィンR20mlとキシロカインゼリーR20mlを混合して用いてきたが,十分に注意を払い尿道括約筋の弛緩を待ちながら,手動にて緩徐に造影剤を注入するのにもかかわらず,尿道・膀胱刺激症状の出現をみることがあつた。この原因の1つとして,高張な造影剤と尿路粘膜との接触を考え,低濃度の造影剤を用いてみたところ極めて良好な結果を得た。
 すなわち60%ウログラフィンR10mlに滅菌蒸溜水30mlを加え,40mlとして用いた。この混合比で浸透圧は約360mOsm/L (浸透圧比約1.5)(60%ウログラフィンの浸透圧比は約6)になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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